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施工管理と現場監督って違うの?

  • 2023.02.05

住宅や飲食店、オフィスなど、人々が生活を送る場を造り上げる建築・建設の現場で現場全体を管理する監督者(調整役)が「施工管理」や「現場監督」です。
両職とも現場を管理しコントロールする仕事ではありますが、実際に行う業務内容は少し異なる部分があります。
そこで今回は、「施工管理」と「現場監督」の仕事内容や役割についてお伝えしていきたいと思います。

施工管理と現場監督、仕事内容に違いはある?

施工管理と現場監督の主な仕事内容に違いはあまりなく、「範囲の差」であると考えていただければよいかと思います。

「範囲の差」とは、主にデスクワークやお客様との打ち合わせです。

 

■施工管理の業務範囲

工事現場で仕事をする職人や技術者をまとめるのが施工管理の一番大きな仕事です。

全体のスケジュールを把握し、引き渡しまでに全ての工事が完了するよう工程を組み、人員の調整を行うことも主な仕事です。

そして現場では工事に立ち会い仕上がりや現場の確認を行います。

また、見積から予算決め、資材や設備など必要部材の発注、お客様の打ち合わせなどといったデスクワークも多いのが特徴です。

 

■現場監督の業務範囲

施工管理の業務と仕事内容はほぼ同じことを行いますが、施工管理がデスクワークを含めたお客様とのやりとりも業務であるのに対し、現場監督の主な仕事はその名前の通り「現場の監督」です。

現場での作業が問題なく円滑に行われるよう取り廻すことがメイン業務です。

そのため、現場で働いている職人さんたちと上手にコミュニケーションを取りながらスケジュールを伝え、確認事項に応え対応していくスキルが必要です。

また、会社によっては施工管理業務のようにデスクワークを行うこともあります。

現場で管理すべき内容

現場において、施工管理と現場管理の役職者が管理すべき内容はいろいろとありますが、具体的にはどのような管理項目に分けられるのかをこちらで簡単にご紹介します。

 

■工程管理

建設・建築工事は、事前に全体~各工程のスケジュールを組み、事前に決定した工期で工事を終わらせる(完了)する必要があります。

あらかじめ、工事内容を把握し、工事の内容ごとに必要日数を出しながら完了までの工程を組んでいきます。

例えば、外構工事が入る場合は、雨や雪などの天候によって予定通りに工事を進められないケースもあるため、工事に入ってからも臨機応変に工程の変更・調整を行わなければなりません。

工程管理は施工管理・現場監督の一番重要な仕事とも言えます。

 

■原価管理

工事の内容・規模に対して必要な資材量を確認しながら、適切な人員を配置し、利益を確保するための原価(予算)管理も大切です。とはいえ、品質面と安全面の確保も非常に重要であり、コストカットだけを重視してしまうと、質が落ち、安全面にも影響が出る可能性も。そのバランスをいかに取るかが難しいところです。

 

■資材管理

工事に必要な資材を必要な分だけ発注し、納品された資材を検品する業務です。検品は納品直後に立会い検査を行い、納品物に間違いないことを確認します。発注した資材の数量や品番、品質などを確実にチェックできるように、明確なルールを作成しておくと管理業務の負担を軽減できます。

 

■人材管理

工期に合わせ、工程ごとに必要な人員を手配することから始まります。それぞれの職人さん(人員)に業務内容とスケジュールを伝え、スムーズに仕事を進めてもらえるようマネージメントを行います。

また、現場で働く人員について労働基準法や建築基準法をはじめとする法令に則った労働時間や休日管理を行い、事故防止対策を講じておくことも必要です。

 

■品質・安全管理

建築基準法によって定められている品質を満たすための管理、そして、現場を安全に作業ができるように環境を整えるために管理をする必要があります。

工事途中の現場には危険な箇所がたくさんありますので、安全基準を設け、職人さんへ展開・共有するとともに、しっかりと実施されているかの確認を常に行いながら安全な現場を維持します。

忙しくて煩雑な業務をサポートする施工管理アプリがある?

人材不足が深刻と言われている建築業界。

先程ご紹介したように、施工管理・現場監督の業務は同時に様々な物事を進めながら管理する能力が必要とされます。

また、図面や資料などの書類が多く、現場の規模が大きいほどその量も増える傾向にあります。

 

そこで近年利用され始めているのが「施工管理の業務を効率化するアプリ」です。

アプリの機能によってさまざまな面の業務負担が軽減し、業務の効率化につながると注目されています。

 

★施工管理アプリを利用するメリット★

1. ペーパーレス化

工事を進める際は、図面や仕様書など多くの資料が必要とされます。

図面等をデータとして施工管理アプリ内に保存することでタブレットや携帯端末上で確認できるため、紙の資料を携帯する必要がなくなり、ペーパーレス化が可能に。

また、コストの削減(紙代、印刷代など)にもつながります。

 

2. 現場情報の一元化

施工管理アプリは、工事の案件ごとに「図面」「工程表」「現場写真」「仕様書」をまとめておくことができます。

これら全ての情報を紙の資料で確認するとなると、それだけで時間が取られ、さらに、現場に関わる人へ共有するためには、事前にそれぞれの担当宛にメールで送る、また、人数分印刷して渡す、といった多くの手間が発生します。

案件に関する必要な情報を一元化し、最新情報を共有・可視化できる点が施工管理の大きなメリットです。

 

3. 情報共有の利便性アップ

日報の提出や現場の報告・確認などの業務連絡も、従来はメールなどの個別のメッセージツールが利用されてきましたが、施工管理アプリでは、案件ごとのメッセージ機能が作成・利用できる機能もあります。

工事の工程は、進み具合や状態によって変更が生じることが多く、大事な内容の連絡漏れがあっては困りますので、情報共有が簡単に行えるのも施工アプリの良いところです。

一つの現場を完成させるために、施工管理・現場監督は非常に大きな労力を費やしますが、施工管理アプリはその業務負荷を少なくするために非常に効果を発揮します。

さまざまなタイプのアプリがありますので、ぜひこの機会にいろいろと調べてみてはいかがでしょうか。

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